俺は、恐る恐る隣の病室のドアをノックする。

(やべー。心臓、もってくれよ。)

「はよ!」

「おはよ」

「麻莉。俺さ。…」

「んっ?何?」

「俺、お前のこと好きなんだ。俺と付き合ってくれね?」

「私でいいの?いつ死ぬかわかんないんだよ。」

「それは俺も同じ。ドナーさえ見つかんなかったら、俺も死ぬから。」

「そうね。私で良ければ。」

「お前しかいねーよ。」