こういうことがあったから俺は、麻莉に生きて欲しかった。

俺に残っているのは………家族だけ。

そのためにも、俺が死ぬわけにはいかない。

俺は決心した。麻莉の為にも生きなきゃいけない。麻莉のぶんまで生きてやる。と。

俺は、嫌いな手術を明日受けることになっている。

きっと麻莉が、近くにいてくれる。

そう思いながら。