ここは、最果て。




「.....ねぇ、知ってる?」

そう問い掛ける彼女の瞳には、酷い男が映っていて。けれど、その顔は自身でも初めて見るくらい、いまにも泣きそうな情けない表情をしていて。


なんて自分勝手なのだろうと。彼女を欺いたのは、他の誰でもない僕であるというのに。


「...花ってね、水をあげすぎると根腐れしちゃってだめになっちゃうけど、」


と言葉を紡ぐ彼女の瞳は、また涙をためていた。


「...ほっとくと、しぼんでカラカラに枯れて、だめになっちゃうの。だとしたら、あなたの言う通り、やっぱり私は」



"花かも知れないね"


そう言って頬を濡らした彼女は、綺麗で。

もう僕のものではない、美しい花。




*end*