電車に乗り、他愛もない話をして時間が過ぎた。 ――教室前… 教室のドアを開けるとき。それが一番緊張する。 「だよねー!」 笑い声が絶えないような明るいクラスが、ぴたと静まる。視線の先は、私にあった。 ひそひそ話。 負けないと決めたのに…プロフがまだ消されていないのだろう。 涙は流さない。決めたから… 柚は、他のグループの子と話していた…。 柚の方に行こう。そうすればまた…