きっと、私はお父さんを見捨てないと 幸せにはなれない。 「…鈴実! この汚らわしい傷は何だ!?」 『知らない…多分どこかにぶつけちゃって』 すり傷のように見える。…けど火傷の後。 「お父さんは…怒ってるからな。勝手に外出して…!」 『あれはお母さんも一緒で…』 「うるさい!!!!」 頬が叩かれる。…熱い 私の声がかき消されるほどに痛みは強かった。