嫌だ…帰りたくない! 『私! 帰らないから!!』 「鈴実…」 母は泣きそうな眼をしていた。 「鈴実! 何を言っているんだ! お父さんは…」 『やだ…! 私、お母さんに着いてく!』 お父さんなんて…嫌い。 私の事、わかってくれないくせに! 「じゃあ…後一週間だけ。一週間後、そっちに行かせる」 『…それなら』 それで、認めるっていうなら。