どうやら、それはレンタカーのようだった。 『制服も入れてきたから』 「うん…これで辛いのも終わりだからね」 …本気で、そうだと思っていた。 そう信じようと… お母さんの泊まっているホテルは、高級ホテルというほどすごい訳ではなかった。 でも…何だか居心地よくて。 「ここ、201号室」 ドア開けると洋室。ベットは一つでもう一つ部屋があった。 「この部屋は鈴実が使いなさい。年頃だし…部屋がないのは…ね」 ありがとう、と笑った。