「ねぇ…鈴実… あなたは、生きて… 生きてるって…とても尊い事。 生かされてるって、思わないで 私は…あなたをいじめる事でしか、誰かを追い詰める事でしか… 強さを持てないから… …ありがとう」 手すりから空を仰いでいく少女がいて 鈍い音がして… 見たこともないほどの涙が、流れていく。 鈴華の頬を伝った涙は…空へと消えていった …〝ありがとう〟 そう最後に笑ってくれた事を 私はずっと忘れられない。