鈴華の事、 柚の事…それから…あいの事。 全部言いたい事は言った 「…私は、柚じゃない」 太陽が眩しいほど輝いていて 柚が時折見せる涙になかなか気づけなかった 「ねぇ…鈴実…私も言いたい事、あるよ」 手すりに腕を置いている柚の隣で行き ただ黙った。 『…何?』 「鈴実… ごめんね…」 「私、あなたを恨む事なんてないから… ねぇ…たった一度でいい… 〝鈴華〟って…呼んで?」 『…鈴華…』 そう言うと、鈴華は笑顔になった