「そーすけ!同じクラスだったんだ!」
陸に声を掛けてきたのは黒髪で落ち着いた雰囲気の、背の高い男の人だった。
本当に背が高くて、私が立っても彼の胸くらいまでしか届かないだろう。
彼は私に向き直って言った。
「宗介だ。こいつとは同じ中学だった。
」
「あやめです。よろしくお願いします。
」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、先生が入ってきた。
しかし、宗介を含め大多数の生徒が自分の席れは戻らず誰かと喋っている。
「席つけー。」
三十代前後の少し強面の先生が言った。
が、誰も動こうとしない。
すると、
