「和歌?和歌っ!聞こえる?わかるっ?」 遠くで夜美ちゃんが私の体を揺すってる。 何故か私の前側はあったかい。 「むぅ〜。ポカポカ。」 気づいたのかしら? という夜美ちゃんの声も遠い。 碧泉、君・・・・・。あぁ。何故今この名前が出てくるのだろう。つくづく馬鹿だなぁ。 「和歌!」 夜美ちゃんの声で飛び起きた。 私は深澤君におんぶされている。 「そんなに俺の背中暖かかった?」 深澤君がニコッと微笑んだ。 うわぁ。深澤くんってイケメンだ!今更ながら気づいたの。