『パパへ

突然死んじゃってごめんね。
この手紙、天国から書いてるんだ。
うちを、あの学校に無理やり入れたからこうなったって自分を責めないでよ!
最初は嫌だったけど、だんだん楽しくなってたし。ママとお幸せに。お兄ちゃんや妹たちをまもってあげて。ママと喧嘩したらうちが天罰下すから。バイバイ。』

『ママへ

ごめんね。勝手に死んじゃって。親不孝だったよね。ママのデザイン素敵だった。これからも、仕事頑張って。
ママは悲しいかもしれないけど、うちの代わりに、新しい命を授けてあげるからかわいがってね。反抗ばっかしてごめんなさい。これからも、パパと仲良く。バイバイ。』

『お兄ちゃんへ

うち、突然死んじゃったけど驚いてる?
パパたちの支えになってあげてね。パパ頼りないから。長男として、家族を守ってね。今まで、うちのこと気にかけてくれてありがとね。バイバイ。』

『実美、莉梨へ

 まだ、小3のあなた達にはわからないね。
よく遊んであげたの覚えてる?あなた達には才能がある。ママを助けてくれる?
素敵な人に巡りあってね。バイバイ。』

『心愛、璃香子、澪へ
あの時、訳も言わずはしちゃってごめんね。心愛達がうちの事忘れても、うちは絶対に、覚えてるから。それだけは、覚えていて。バイバイ。』

『竜へ
短い間だったけど、うちの彼氏になってくれてありがと。こんなに早く分かれが来ちゃうなんてね。初めてあった時覚えてる?十字路の曲がり角で、うちとぶつかったのが始まり。竜のちから強かった。
これから、うちよりいい人見つけて幸せになれよ。天国で、待ってるから。また会おう。』

竜の手紙にバイバイ。は書きたくなかった。かけなかった。サフィーが、ポストに入れる。