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外は快晴で久しぶりの晴れ間にクラスメートたちの表情も晴れやかだった。


「今日は晴れたね」


カナミにそう言われあたしは頷いた。


「最近ずっとジメジメしてたもんね」


そういいながら机に向かっていると、大きな体をしたユキにぶつかってしまった。


「あ、ユキごめん」


そう言うとユキはまるで逃げるように教室の隅へと走り、そこでまたおやつを食べ始めた。


まるで自分に足りなくなってしまった部分を補うように食べ続けるユキは、どんどん大きくなり今ではクラスで1番大きな体になっていた。


それでもユキは食べる事をやめるつもりはないようで、「ストレスだから」と言い訳を繰り返していた。


「あれ、ツバサ君どうしたの？」


あたしは隣の席の加瀬ツバサが頬にシップをはっている事に気が付いてそう聞いた。


カナミも興味を持ったようにツバサ君を見ている。


「いやぁ昨日男に殴られちゃって」


ツバサ君はそう言い、明るく笑い声を上げて頭をかいた。


「殴られたって、大丈夫？」


カナミが心配そうな顔をしてツバサ君に聞く。


ツバサ君はいかつい外見をしているけれど、喧嘩をしている所は見たことがない。


あたしにとってもカナミにとってもツバサ君が殴られると言う事は意外なことだった。