「ねえ、俺と付き合って」
それは私の知らない人でした。

金髪に白い肌。このブレザーはここらへんでは有名な進学校の制服だった。

「俺、秀英高の蒼井由良(あおいゆら)、」
「わ、たしは、、南高の松浦咲良(まつうらさくら)です。」

これが私と由良の出会い。

彼は私の許嫁というものらしく今日から私の家に住むと父に言われた。
大学時代の親友の息子だそうで、
まさかこんな約束をしていたなんて。

「蒼井くんとは付き合わないから」