『ちーちゃん、今日から私の同僚の息子さんも一緒に暮らすことになったから』
『え!?なんで!?』
『あ!ずっとって訳じゃないわよ。同僚が、海外転勤だからね。その間よ。』
だとしても、年頃の男女を一緒に暮らさせるっていうのは・・・
そう言えばこの人何歳なんだろう。
『ほら、ちーちゃん挨拶して!』
お母さんは、早くしてと言わんばかりに私に催促した。
『あ・・・はじめまして。川上千尋です。よ・・・よろしくおねがいします!』
はっ!!噛みまくった・・・
『よろしくね。ちーちゃん。』
ん?ちーちゃん?
『あの・・・どっかで会いましたっけ?』
フッw
彼は、私の言葉を聞いて微笑んだ。
『覚えてないなら。いいや。澤田剝です。お世話になります。』
名前を聞いても、分からない・・・
相手は、私のこと知ってるってことだよね
『じゃ!お母さん仕事だから、二人ともちゃんと学校行くのよ。』
え?この人学生なの!?
社会人かと思った!!!
『あの・・・何年生なんですか?』
『僕?ちーちゃんと同じ高校で2年生』
えぇぇぇぇ!!!
こんなイケメンいたら、大騒ぎなはずだよ。
『あの・・・なんで私のこと知ってるんですか?』
『えっ?秘密に決まってるじゃん。』
そういいながら、微笑んだ。
可愛い声だなぁ・・・
クールな顔して、茶髪で、笑うと子犬みたいで、少し高めの声。
ほんとにうちの学校?
『今日から、ちーちゃんの学校に転校するからよろしくね。』
あ!転校生・・・
転校生なの!?
『よ・・・よろしく・・・』
そうだよね・・・元から居たら、大騒ぎだ。
『それよりさ、ちーちゃん。僕の彼女になって?』
『あ・・・大丈夫だよ!!!』
ん?彼女・・・?
えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
『おっけ!!じゃ、よろしく!!!』
『いや!!あの・・・言い間違・・・』
その言おうと思った時には、彼はもう家を出ていた。
この時の私はまだ、彼の本性を知らなかった。
