ー高校に入学してから、1カ月がたった。

私も明美も無事にクラスに馴染め、新しい友達も出来た。

そして、明美は新しく出来た友達に吹奏楽部へ入らないかと誘われたらしく、私も誘われたけど、私は涼先輩に陸上部に誘われているので、却下。

私は当然陸上部に入るつもりだ。

…でも、体力には自信がないから、マネージャーで。

「…よし!」

放課後になり、私は陸上部の部室に、行った。

今日は新入生が見学できる日なので、私が行くと結構たくさんの人が集まってきた。

そしてこんな会話が耳に入ってきた。

「ねぇねぇ!
涼先輩いるかな⁉︎」

「部室の中じゃない⁉︎
ちょっと覗いて見ようよ!」

、と他の女の子達がきゃーきゃー騒いでいる。

…やっぱり涼先輩は人気あるのか…
ライバル増えそう…

そんなことを思ってると…

ガラッと当然部室のドアが開き、
中から涼先輩が出てきた。

「お?
新入生たくさん来てるじゃん!
みんな入って入って!」

涼先輩に促されてみんなぞろぞろ部室に入って行く。

そして、女子のほとんどは涼先輩に釘付けだ。
私も涼先輩を見上げた。

「みんな来てくれてありがとな!
ここが陸上部の部室で普段はミーティングと筋トレ以外あんま使わないよ!
基本は外で練習だから!」

続いて女子の先輩が言った。

「みんなも知ってると思うけど、この学校は陸上部に力入れてるから普段の練習はかなりハードだよ。
でも、大会とか出て、勝った喜びは大きいし、いろいろ学べることもあると思うから、充実して活動できるよ!
あ、マネージャー志望の人は話終わったら私のところきて!」
「ん。
じゃあ、選手希望の人は俺のところな!」
涼先輩が言うと、多くの生徒達は涼先輩の元に集まった。
私はマネージャーだから…
さっきの女子の先輩のところへ急いだ。