私が学校へ入ると、

「りなぁぁ!!!」

私を呼ぶ声がしたと思ったら、

猛ダッシュで私の元に……

「明美っ!!いたの!!」


この子は明美。

中学から一緒で私の親友。

「りなっ!
間に合ってよかったぁ〜!
朝寝坊してさ、めっちゃ走ったぁ…」

「うわっ明美、
髪ボサボサだよ…」

「えっ⁉︎」

近くにあった鏡で見てみると明美の髪は見事にライオン状態…

「きゃー!!!」

半分悲鳴の叫び声をあげると、

「髪急いで直してくるから、式場でねっ!」

そう言って明美はトイレへ駆け込んだ。