「俺………お前が好き」 小学校六年生だった私のある日の出来事。 その日は凄く凄く寒い日で、絶え間な雪がく降り積もっていた。 「えっ、もう一回言って?」 ずっと大好きだった彼にそう言われて、降り積もる雪さえ溶かしてしまう。 それくらい私の体は火照っていた。 「二度も言わねーよ、ばーか」 私より頬が赤くなっている彼は、それを隠すかのように雪道を全力でかけていった。 思えば、これが全ての始まりだった。