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ガチャ
「はぁ...ねむー。.....って、なんでわたしの部屋にあんたがいるの?」
「ま、いいじゃん?」
「よくねーよ!レディの部屋に無断で入るなんてありえないから。」
「ハイハイ、スミマセンねー。てか、今日遅かったな。」
「あっねぇ聞いてよ!そのことなんだけどね...」
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「...というわけでして。わたし、ひとめぼれしちゃった見たいなんだよね」
わたしは目の前にいる男に菅谷くんと出会ったことを話した。
「ふーん。ご愁傷様」
「どういう意味?」
「菅谷凌って奴がだよ。菅谷って、いま保健室の王子様とかいって女子がすげぇ騒いでるやつじゃなかったっけ。そんな王子様がお前みたいなメスゴリラに好かれるだなんてな。いつかお前の強靭的な握力で握り潰されるぞ、そいつ」
「さいってー。ていうか、メスゴリラってなによ!そんなに握力強くないし!」
デリカシーのないこの男の名前は真崎黎人。
...一応わたしの幼馴染みである。女子からはやんちゃなところがいい!...と人気があるらしいけどわたしには魅力が全くわからない。
こんなやつのどこがいいわけ?
「なんだよ、ゴリラ。そんなに人間の俺様が珍しいか?」
「いちいちあんたはそうやって...第一、自分のことを俺様っていうとかありえないから。それをいって許されるのはイケメンだけだから」
「ならいいじゃねぇか。ほら俺、イケメンだろ?」
「ないわー」
「あー、ゴリラには人間の価値観はわからないかー。ごめんな、わからないこと言っちまって」
ほんとにこいつは...
いつかぶっ飛ばしてやるからな!
