歌「竜司くんも成長するんだね。」


竜「ハァ!?」


歌「だって、今までそんな私に甘えることなんかしなかったでしょ?」


竜「まぁ…そうだけど…」


歌「私ねクラスの男子にいじめられて竜司くんが止めてくれたの覚えてる?」


竜「あぁ…」


歌「あの時、竜司くん負けたでしょ?」


竜「あれは俺がよそ見してたらやられただけだ」


歌「そうだね。その時私心の中で誓ったんだ。いつまでもこのままじゃいけないって…だから、転校してからいろいろな格闘技を教わった。これでまた竜司くんがやられても私が助けるって思ってたんだ。けど、実際目の前にすると自分の壁が高くて分厚かった。また、何もできなく私はただ見てたんだ。けどあの時竜司くんが殴られた時、これじゃあ、あの時と同じようにまた竜司くんがやられちゃうと思ったら体が勝手に動いたんだよ。けど、苦獄を倒したら竜司くんは倒れたから、助けるのがもう少し早かったらって後悔してたんだ。でも、今竜司くんが笑ってくれて私に甘えてくれたから少し安心したよ」


竜「馬鹿やろ!後悔なんかしなくていいんだよ、あれは俺が殴られたくなったからやらせただけだ。お前が心配する必要なんかないんだよ。お前はただ前を向くだけでいいんだ」