「ん‥‥」 何時間たっただろう。あたしはいつの間にか寝ていたみたい。そしてまだ奏太の腕の中。でもやっぱり奏太の体温は少しあつい。 「はぁ‥陽菜‥」 「奏太?」 「わりぃ‥」 奏太が目を覚ましてあたしを解放した。外の空気はなんだか寒く感じた。 「わりぃな‥風邪うつしたかも‥」 「いーよ、別に」 あたしは奏太が見れなかった。離れたくないと思った。 「陽菜」 「ん?」 「すき‥」 そう一言呟くと奏太はまた寝てしまった。頭のなかで奏太の言葉がリピートされてる