「側にいさせて」


夏希ちゃんはあたしを抱きしめて言った


「夏希ちゃん、ここ職員室だよ‥」


あたしの言葉のあとそっと離した。


「そうだな‥‥じゃ、授業でてこい!頑張れ!」


「うん」



あたしは職員室をでた。でも教室にはむかわず、屋上にむかった。


冬夜まだいるかな





屋上につくと冬夜の姿はなかった。


あたしはそのまま座って空を見上げた。


あー‥太陽が居る!

自然と心が和んだ。





「あれ」

ふと声が聞こえて振り向くと佐々木奏太がいた。


目が合うと近づいてきた。


「おれ、佐々木奏太ってゆーの」

「あたしは‥」


「陽菜ちゃんでしょ。太陽の彼女の」


あたしが、なんで知ってるのって顔をしてるらしく説明してくれた


「俺ねー、太陽と仲良かったの。冬夜もだけど。もとはショート守ってたんだけど太陽がいなくなってキャッチャーに回されたんだ。俺の性格こんなんだから、ぜってぇチームまとめるのなんて無理だし、だから言ったんだよ冬夜に。無理って。したらあいつ俺にしかあいつの球とれねぇとか言い出して、結局やることにしたんだけどさ」


奏太によると冬夜はすごいピッチャーでいままでは太陽がいたから冬夜は普通に投げられていたが居なくなってしまった後、控えのキャッチャーでわ冬夜の球は取れなかったらしい。強すぎて。

もともと奏太と冬夜と太陽はいつも一緒に居たらしく、昨日の夜奏太と冬夜でキャッチボールしてみたら思いの外奏太にはキャッチャーの才能があった。


「まさか俺が太陽の場所にはいるなんてな‥」


そう言ったあとふって笑った。奏太の笑った顔はすごくきれいで太陽と冬夜とはまた違う感じだ。


冬夜がいっていた合わないキャッチャーという人でわないらしい。てゆうことは‥



「今日からキャッチャー?」


「そう」


3年の最後の大会まであと‥3ヶ月ちょいなのに。


「俺太陽の変わりなんて無理だけど、俺は俺のキャッチャーを頑張るつもり。太陽に負けないくらい‥‥‥‥ってだいぶ話ずれたな」


「がんばって、ね?」


自然とでた言葉だった。