「‥‥っ夏希ちゃん!」
「‥‥‥‥」
何も言わず背中を向ける夏希ちゃんにあたしは言った
「太陽が居なくなった時、決めたの。この先もし付き合う人がいても太陽のことは絶対忘れないって。‥‥でも、太陽の身代わりみたいに付き合うなんてしたくないの!太陽は太陽だから‥‥」
あたしは泣きながら夏希ちゃんに伝えた
「夏希ちゃんはあたしにとっても大切な人だよ、ずっと。でも、夏希ちゃんをそうゆう対象には出来ない。‥‥太陽のお兄ちゃんだからとかじゃないよ?1人の男の人としてちゃんと夏希ちゃんを見てる」
あたしが言った言葉は夏希ちゃんを傷つけてるかもしれない。それでも結局あたしは夏希ちゃんを好きになることはないから。きちんと伝えなきゃって思った
「‥‥わかってたんだ。太陽と俺は性格も全然似てないから。」
「夏希ちゃん?太陽と同じ性格でもあたしは」
「うん、わかってる。太陽と俺は違う人間だ。でも、陽菜を思う気持ちは太陽にだって負ける気はしねぇ‥」
「‥‥うん」
「片桐、お前片桐に笑ってただろ?いやだったんだ。俺の前でも笑わないのにって、‥‥結局俺守るとかいって泣かせて、まじ好きでいる資格ねぇな」
そう言って夏希ちゃんは玄関へむかった
愛は時々人を狂わせる。
あたしはそう思う
「‥‥っ‥夏希ちゃん!それでもあたしっ、太陽が居なくなって夏希ちゃんに救われてた!」
太陽が居なくなって、確かにあたしは夏希ちゃんに救われてたよ?夏希ちゃんのことばがあたしを引き止めてた
死にたいなんて思わせないように
「‥‥さんきゅ」
そう言って出て行った。
