おはよう、日本。
次は まちかど情報室 です。
「もう、別にいいですけど。」
「えっ、いいの!!」
私は思わずダイニングテーブルから身を乗り出した。
「なんでそんなに嬉しそうなんですか?」
「まあ、これも日頃の行いかしら?」
「だからって言って、別れませんけど。」
……はっ?……話が違うよ?
「……男は諦めが肝心だぜ?」
「今、別れたら大変ですよ。特に、先輩?」
にっこり胡散臭い詐欺がまいな笑顔を彼は浮かべる。
……うーん、確かに。
クリスマス直前。まだ、付き合って2ヶ月。また別れたとなれば、私の陰口が一層重症化する。
しかも、今回は学園の皇子様だ。
外面だけはいい彼は 学校内外 特に女子共の人気者。そんな注目株を私が振ったとなれば……
それに、ラブちゃんを裏切ることになるし……
「……面倒くさいな……」
「そうでしょう?クソビッチさん?」
そう、私のあだ名は クソビッチ。
「いや、それだけじゃないですよ?
そのほかにも、ヤリマ……」
「やめなさい!!私が傷つくから!!」
実際、本当に私は嫌われているのだ。

