「……ハル君、そのことだけど……」
なんだよ なんて言いながら、彼は漫画をテーブルの上において
私を見た。
「よくないよ、ああゆうの。」
「何が?」
「何って、ハル君にはさくらさんがいるし
私には 入家君がいるし……間違ってるよ!」
「くっくっく」
彼は笑う、肩をすくめながら。
「何がおかしいの?」
「……やっぱり、お前はそういう女だよなあ?」
……そういうオンナ?どんな女の子だ?
「間違ったことは、出来ないよな?」
ハル君が近づく。私に近づく。
「でも、もう手遅れなんだよ。」
ハル君が私の腕を捕らえる。
逃がさないように、
離さないように。
「なんで手遅れなの?」
「……彼氏がいるくせに、他の男の部屋に入ってきちゃダメだろ?」
この男は私を離さない。
私たちは離れられない。
「学習しろよな?だから、喰われるんだぞ。」
二度目のそれは、
甘いもんじゃない。
赦されるわけない。
これ以上、私は犯してはいけない。
彼を、入家 皐月を傷つけてはいけない。

