目的地まで着くと尚弥は
尚「おれ、ここにいますんで女同士仲良く喋って来てください。」
沙「じゃあ。お言葉に甘えるわな。早めに戻ってくるから。」
ありがとうっとお礼を言い、芝生に寝転がりながら夜景を見れるところまでいった。
沙「今日ここに来たのは聞きたいことがあったからだ。」
留「答えれる限り答えます。」
沙「まず、留優華の家庭環境はどんなだ?」
留「家庭環境っすか。」
沙「留優華が家の事を話すとき暗くなるような気がするんだわ。」
留「んー。普通よりちと厳しいぐらいですかね。あ。親父はつい最近女作って出て行きましたよ。」
沙「そうか。この前も言ったけど留優華は留優華のままでいいんだよ。」
留「はい。そういう沙織さんもおしえてくださいよぉ。」
沙「うちはなぁ。養子なんだよ。」
留「ぢゃあ本当のお母さんじゃないってことっすか?」
沙「そうだ。ちびらは養子じゃない。うちだけ。記憶がないんだけど、お母さんの話じゃ私が捨てられる前に住んでた家に引っ越すときに置いていったそうだ。それに気づいてくれたのが今のお母さんだ。そのとき彼氏が隣の家で誰も居ないはずの家から赤ちゃんの泣き声が聞こえて不思議におもったそうだ。」
留「なんか、あれですけど。よかったです。もし沙織さんが捨てられてなかったら私たち出会ってないと思うから。」
沙「そーだな。よし!帰るか!」
留「そーですね!」