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とぼとぼと制服のままホテル街を歩くのは嫌だ。
同じ制服着てる子がどんだけ嫌な思いをするか。
だからといってこれから何処に行けばいいのかわからない。
家。
戻りたくないなぁ。
でも、戻るしかない。
私は家に帰る事にした。
曲がったらもう直ぐ家。
その曲がり角を曲がった。
すると………
沙「留優華!!」
あぁ。
なんでいんだよ。
泣きそう。
私は駆け寄ってくる沙織さんをみて涙が溢れた。
こんなにも泣いたのはいつぶりだろうか。
沙織さんは何も言わずに抱きしめてくれた。
その温もりに懐かしさを感じた。