夜桜乱華




沙「珠樹斗は関係ない。今はダチとしてみてくれや。」


留「はい。正直に言います。昨日の用事ゆーのは売春です。」


沙「………やっぱりか。面子が見つけたんだよ。」


留「そうだったんすね。」


沙「なんでだ?なんで。そんな事。」


留「自分もやりたくねぇっす。でも、やらなと生きていけない。」


沙「……そうか。やめれ……るよな。」


留「………無理です。」


沙「何でだよっ!やめてくれや。約束したじゃんかよ。そんなん。うちの顔に泥塗ってるよーなもんだ!」


留「沙織さん。すんません。でも、やめたら死ぬ。殺されるんだよぉ。」


私は泣きそうになる。



沙「……なんで。誰に殺されるんだよ。」


留「……………。」


沙「黙ってちゃあわかんねぇよ。」


留「すんません。」


沙「なぁ。そいつから逃げないか。」



留「…………何処にですか。」


沙「うちんちこないか。うちんとこ大家族でもってゆーやつで一人ぐらいなんらかわんねーかんよ。」


留「……逃げる。ですか。」


沙「そーだ。上は下を守るんだよ。」


留「沙織さん。……………た…す…けてくださぃ。」


沙「あったりめーだ。はなっから言っといたらいーのになぁ。強がりが。」


留「沙織さあぁぁぁん。」