「先に入って来なよ。」


留「分かりましたぁ。」


そういって私はバスルームへと足を運ぶ。



はぁ。


私はあの人のために身体を売っている。


売春というものだ。


「あなたは汚い子。
恥ずかしい子。
せめて、親孝行しなさい。」


そう言われてあの人に売られた。






留「お先でぇす。次どーぞぉ」


「あぁ。ちょっと待っててね。」


私はその間に財布に手を伸ばす。


あぁ。


なんて駄目な子なんだろう。


入っていたのは六万。


そのうち三分の一の二万をパクる。


いっつもだ。


入ってる分の三分の一。


これはあの人にも言っていない私のお金になる。