To:かりん
件名:メイク
***********************
かりん、メイクってどーやってするの?
明日メイク&髪巻いて学校行こうかなー(///∀///)
なんて思ったんだけど・・・・・・
***********************
そうメールするのに10分ぐらいかかった。ちょっと恥ずかしくなっちゃって・・・・・・。
すぐにメールが返ってくる。
from:かりん
件名:Re:メイク
***********************
やっとその気になったか!
じゃぁ、明日超早くうちんち来て。
それからメイク&ヘアメイクしてから学校行こ。
可愛くなれるよ(^∀^)ノ
だって紅、ぶきっちょだからメイクとかムリでしょ 笑
***********************
えー、ぶきっちょって・・・・・・。まぁいいや。その方がいいかも。チーク(っていうんだっけ?)とか失敗しておてもやんになったらカワイイどころじゃないし。
早起きすんのか。めんどくさ!
To:かりん
件名:了解です
***********************
分かった~。早起きするの、めんどうくさい~><
ま、よろしく頼む! 笑
***********************
そう送ってから、ベッドに転がる。ケータイのメール着信音が聞こえたけど、もうなんか早く寝たくて無視する。
けど、やっぱ無視できなくて、ポテチとコーラ取りに行くついでにメールチェック。
from:かりん
件名:無題
***********************
ね、紅、もしかして今コーラとか飲んでない?
ポテチとか食べてない?
夜寝る直前に食べるのはダメだよ。お肌に悪い。
可愛くなりたいなら、ダメだぉ笑
***********************
うわ。何で分かったの? エスパーですか、かりんは。
てか、ポテチとコーラダメなの~。寝る前おなかすかないの? でも、ニキビとか出来たらヤダし。
To:かりん
件名:Re:
***********************
食べてませんよ~。大丈夫。夜食はお肌に悪いんでしょ。
***********************
知ったかぶりしてウソついちゃった。じゃあコーラだけ飲んでポテチはやめとこ。コーラぐらい大丈夫だよね。そんな我慢強い人じゃないし。
そのあとコーラを飲んで寝た。まだ10時。普通ならこれからライン(かりんはスマホ持ってるけどラインはしてない)グループで盛り上がってお菓子食べるはずだけど、早く寝てみる。だって可愛くなるためだもん。コーラは飲んじゃったけど!
翌日
ピピピピピピピピピピ・・・・・・
スマホのアラームは六時に設定。
アラーム解除するついでにラインも見る。120件来てた・・・・・・・。
それから髪をとかして、洗顔してかりんの家へ。
ピーンポーン。
すぐにかりんが出てくる。
「おはよぉー。超眠い~」
「もう紅、普段から早起きしないから。早く入って入って」
「じゃあ最初は髪ね。ヘアアイロンで巻くから」
「分かった」
ゆるく髪を巻いて、それからメイク。
「鏡見ててね。自分で出来るように」
「分かった」
「まずは下地。それから、・・・・・・」
・・・・・・よく分かんないんだけど。
「ピンクのチークに、グロスをつけたら・・・・・・ほら! 完~成!」
「わぁ・・・・・・これが私? って自分を疑っちゃう。前のときもそうだけど」
「メイクって、すごく可愛くなれるんだよ。今回はちょっと薄目だけど」
「これで学校行くんでしょ?」
「そう。絶対みんな注目するよ!」
「ちょっと恥ずかしぃ・・・・・・」
「はいはいはいはいさぁ行くよー」
私の声は途中で遮られ、さっさと家を出る。
そうじゃないとメイクを落とすかもしれなかった。私は内気で、恥ずかしがり屋だから。
でも、これで私はどんどん変わっていった。
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
あんなに早く準備したのに、いろいろメイクしたりして遅くなってしまった。
教室の前に立つ。はぁ・・・・・・緊張する。かりんが早く入れと急かす。
さぁ! 入るのよ! 紅!
ガラッ。
「おはよう!」
大きな声であいさつしてみる。前までは絶対しなかった事だけど。
「紅? かッわいい~!」
「え、やばい可愛い! 紅、メイクしたんだ~」
「見て、草野! 紅、すごい可愛い♡」
えっ、草野・・・・・・!?
ドキドキ。ドキドキ・・・・・・心臓が痛いよ~!
ドクドク。ドクドク・・・・・・。
「ほんとだ。斉藤かわいい」
・・・・・・今、かわいいって、言った? 言ったよね!? うそ――――――!!!
「こいつ~。彼女いるくせに」
「うるせえよ! ほんとに、斉藤、かわいいね」
「・・・・・・あ・・・・・・ありがと・・・・・・」
多分私、顔が真っ赤だ。
そのあとの授業は、数学だったのだけど私は全く集中できなかった。草野が、かわいいって言ってくれるなんて! 今日は最高の日だ! 教科書は開いていたものの、先生の話を何も聞いていなかったから当てられるかどうかヒヤヒヤしたけど当てられなくてよかった。
・・・・・・という話を、休み時間、つまり今トイレでかりんに話した。
「これからアピールすれば絶対草野を桃野さんから奪えるよ!」
「そっ・・・・・・そうかな!? 頑張ってみる!」
「じゃあさ、さっそく行動しないと」
「そうだね」
「草野のラインのID、聞きなよ」
「えっ、彼女いるのにいいの?」
「それくらい大丈夫だよ。ってか、桃野さんに勝つんでしょ?」
「そっか・・・・・・。そうだよね! ちょっと恥ずかしいけど、頑張る」
「ってか紅、草野と席近いよね? 授業中にこっそり聞いちゃえば分かんないよ」
「うん。ちょっと、恥ずい・・・・・・」
件名:メイク
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かりん、メイクってどーやってするの?
明日メイク&髪巻いて学校行こうかなー(///∀///)
なんて思ったんだけど・・・・・・
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そうメールするのに10分ぐらいかかった。ちょっと恥ずかしくなっちゃって・・・・・・。
すぐにメールが返ってくる。
from:かりん
件名:Re:メイク
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やっとその気になったか!
じゃぁ、明日超早くうちんち来て。
それからメイク&ヘアメイクしてから学校行こ。
可愛くなれるよ(^∀^)ノ
だって紅、ぶきっちょだからメイクとかムリでしょ 笑
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えー、ぶきっちょって・・・・・・。まぁいいや。その方がいいかも。チーク(っていうんだっけ?)とか失敗しておてもやんになったらカワイイどころじゃないし。
早起きすんのか。めんどくさ!
To:かりん
件名:了解です
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分かった~。早起きするの、めんどうくさい~><
ま、よろしく頼む! 笑
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そう送ってから、ベッドに転がる。ケータイのメール着信音が聞こえたけど、もうなんか早く寝たくて無視する。
けど、やっぱ無視できなくて、ポテチとコーラ取りに行くついでにメールチェック。
from:かりん
件名:無題
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ね、紅、もしかして今コーラとか飲んでない?
ポテチとか食べてない?
夜寝る直前に食べるのはダメだよ。お肌に悪い。
可愛くなりたいなら、ダメだぉ笑
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うわ。何で分かったの? エスパーですか、かりんは。
てか、ポテチとコーラダメなの~。寝る前おなかすかないの? でも、ニキビとか出来たらヤダし。
To:かりん
件名:Re:
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食べてませんよ~。大丈夫。夜食はお肌に悪いんでしょ。
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知ったかぶりしてウソついちゃった。じゃあコーラだけ飲んでポテチはやめとこ。コーラぐらい大丈夫だよね。そんな我慢強い人じゃないし。
そのあとコーラを飲んで寝た。まだ10時。普通ならこれからライン(かりんはスマホ持ってるけどラインはしてない)グループで盛り上がってお菓子食べるはずだけど、早く寝てみる。だって可愛くなるためだもん。コーラは飲んじゃったけど!
翌日
ピピピピピピピピピピ・・・・・・
スマホのアラームは六時に設定。
アラーム解除するついでにラインも見る。120件来てた・・・・・・・。
それから髪をとかして、洗顔してかりんの家へ。
ピーンポーン。
すぐにかりんが出てくる。
「おはよぉー。超眠い~」
「もう紅、普段から早起きしないから。早く入って入って」
「じゃあ最初は髪ね。ヘアアイロンで巻くから」
「分かった」
ゆるく髪を巻いて、それからメイク。
「鏡見ててね。自分で出来るように」
「分かった」
「まずは下地。それから、・・・・・・」
・・・・・・よく分かんないんだけど。
「ピンクのチークに、グロスをつけたら・・・・・・ほら! 完~成!」
「わぁ・・・・・・これが私? って自分を疑っちゃう。前のときもそうだけど」
「メイクって、すごく可愛くなれるんだよ。今回はちょっと薄目だけど」
「これで学校行くんでしょ?」
「そう。絶対みんな注目するよ!」
「ちょっと恥ずかしぃ・・・・・・」
「はいはいはいはいさぁ行くよー」
私の声は途中で遮られ、さっさと家を出る。
そうじゃないとメイクを落とすかもしれなかった。私は内気で、恥ずかしがり屋だから。
でも、これで私はどんどん変わっていった。
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
あんなに早く準備したのに、いろいろメイクしたりして遅くなってしまった。
教室の前に立つ。はぁ・・・・・・緊張する。かりんが早く入れと急かす。
さぁ! 入るのよ! 紅!
ガラッ。
「おはよう!」
大きな声であいさつしてみる。前までは絶対しなかった事だけど。
「紅? かッわいい~!」
「え、やばい可愛い! 紅、メイクしたんだ~」
「見て、草野! 紅、すごい可愛い♡」
えっ、草野・・・・・・!?
ドキドキ。ドキドキ・・・・・・心臓が痛いよ~!
ドクドク。ドクドク・・・・・・。
「ほんとだ。斉藤かわいい」
・・・・・・今、かわいいって、言った? 言ったよね!? うそ――――――!!!
「こいつ~。彼女いるくせに」
「うるせえよ! ほんとに、斉藤、かわいいね」
「・・・・・・あ・・・・・・ありがと・・・・・・」
多分私、顔が真っ赤だ。
そのあとの授業は、数学だったのだけど私は全く集中できなかった。草野が、かわいいって言ってくれるなんて! 今日は最高の日だ! 教科書は開いていたものの、先生の話を何も聞いていなかったから当てられるかどうかヒヤヒヤしたけど当てられなくてよかった。
・・・・・・という話を、休み時間、つまり今トイレでかりんに話した。
「これからアピールすれば絶対草野を桃野さんから奪えるよ!」
「そっ・・・・・・そうかな!? 頑張ってみる!」
「じゃあさ、さっそく行動しないと」
「そうだね」
「草野のラインのID、聞きなよ」
「えっ、彼女いるのにいいの?」
「それくらい大丈夫だよ。ってか、桃野さんに勝つんでしょ?」
「そっか・・・・・・。そうだよね! ちょっと恥ずかしいけど、頑張る」
「ってか紅、草野と席近いよね? 授業中にこっそり聞いちゃえば分かんないよ」
「うん。ちょっと、恥ずい・・・・・・」