「速報です。先ほどお伝えした東京都○○町、歩道橋にてボルトが外れ、一部の場所が崩れた事故に撒き込まれた織本愛美さんが息を引き取った模様です。 以上速報でした」 ペコリとニュースキャスターのお姉さんは頭を下げた。 「歩道橋とか怖いじゃん」 光輝はお皿を流しに運びながら言う。 「そうよね・・・この子夕菜と同じ14歳だったのよ? 可哀想よね・・・」 お母さんは頬に片手を当てて溜息をつく。 14歳で他界か・・・ 確かに可哀想だな・・・・。 私も食器を片付けながら俯いた。