――カタカタ 誰か叩いているキーボードの音が頭に響く。 「ん・・・?」 「あれ?やっと起きた?」 麻衣が私の顔を覗き込んできた。 「嘘。私寝てた?」 「うん、ほら涎垂れてるよ」 麻衣が私の口元に向かって人指し指を向けてきた。 「嘘ぉ~」 涎垂れるとか最悪!! 私は必死に口元を擦った。