うつらふお姫様とちひさき約束


「あたしが7つも下で、魅力がないってことかなぁ・・・」

美人でもないし、胸もないし。
それとも。

「7つもって言うけど、この年になったら年の差なんて言うほど関係ないでしょ。ひとまわり離れてたって結婚する人、たくさんいるじゃない。」

さおりは手を伸ばしてあたしの頭をポンポンと優しく叩く。

「彼氏さん、本当にまゆのことを大事にしてるだけだと思うよ。話を聞く分には、優しそうだし。それこそ年上の余裕ってやつじゃない?」

本当にそうだろうか?
少し目線をあげると、微笑むさおりと目が合う。

「大丈夫だって。・・・そんなに心配なら、まゆから迫ってみる?」

「えっ?」

いやいや、そんなことできるわけがないっ・・・!
あたしにそんなスキルは備わっていない!
未だに抱きしめられるだけでドキドキしちゃうし、自分からキスなんてもってのほか。
顔の前で両手をバタバタさせて「無理」をアピールする。

「じゃあ、聞いてみたら?案外あっさり教えてくれるかもよ?あぁ、もう、まゆって可愛いっ!」

さっきよりもぐいっとこちら側によって、さおりはあたしの頬を両手でむにむにと撫で回す。
そんなさおりに苦笑いを返しながら、それができたらいいんだけど、とそっとため息をついた。