桜が満開の日の出来事
桜田小学校の入学式そして、クラス替え
新たな扉が開く時
新たな出会いが生まれる時

靴箱の横にクラス発表の紙が貼られてる
琴原風凛は自分のクラスを指差しながら探した
靴箱に新しい外靴を置いて
上履きを履き 軽い足取りで階段を登った
5-4の扉の前で立ち止まり
重い扉を開けた。
クラスは静かで、琴原風凛だけしかいなかった。
自分の席についてから風凛は呟いた

「琉翔、置いてきちゃった……」

ため息混じりに言葉を発した
すると…

「風凛!!お前、また俺を置いて行ったろ?!」

前園琉翔は慌てた顔をして
教室に入り風凛の隣に座った

「琉が遅いからだよ、いつも早いくせに」

風凛は呆れた顔をしながら言った

「はー?ふざけんなよ笑 待っとけよな」

琉翔は風凛の頬を抓りながら言った

(このままずっと琉翔と一緒にいたいな、)

そして何時ものように入学式を
終わった後は、自己紹介をした。
長い自己紹介を終えて帰りの会が始まった
茅那蒼汰、担任が帰りの会をして
下校時間が早まった。

風凛は自分のランドセルに筆箱
新しい教科書を鞄に詰め込んだ

「琉翔、一緒に帰ろ」

「そうだな、帰るか…!」

2人は仲良く並んで下校した。

私、琴原風凛は琉翔といる時間が大好きで
いつもそばにいた、
ずっと一緒にいれると思ってた。
でも、ずっと一緒にはいれなかった…