俺は決まって月の最後に桃果を家に呼ぶ。





「…おじゃまします」





少し遠慮気味に入る桃果に





「俺の部屋行ってて」





もう覚えているだろう俺の部屋に促す。



トントンと階段を上っていく桃果とは反対のキッチンへ向かう。



トレーの上にお揃いのコップとお茶を置いて一息つく。



毎回ここで少しだけ緊張をほぐす。



好きな子に手を出すのは1年たった今でもすごく緊張する。



初キスもサラッとやったけど心臓はバクバクだった。



俺は桃果が初カノだからもちろんキスもファーストキスだったわけで…雑誌を見たりしてどうやるのか調べたりも…した。



俺はヘタレなのかもしれないけどガッカリさせないために頑張った。