後ろから走ってくる足音が聞こえて…





「隼斗(はやと)おはよう!」





元気な彼女――桃色桃果(ももいももか)が肩を叩いて挨拶をしてくる。



肩を叩かれただけでドキドキするのを隠しながら 





「…はよ」





小さく眠そうに返す。


すぐに友人が来てそちらに走って行ってしまった。



桃果は俺、星那隼斗(ほしなはやと)の彼女。


付き合ってかれこれ1年。 


冷たい俺と明るい彼女。ある意味正反対なのにこんなに長くもっていることに周りの奴は驚いていたっけ…。