じゃあ、

やっちゃえばいいじゃん。

私、なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろう。
これからは、私がされたように、亜弥にもやっていけばいい。

その時には、もう藤崎君への恋心より、亜弥への復讐心のほうが大きくなってしまったのかもしれない。


本当に、ばかだよね。

これが私の、最初で最後の恋だったんだから。



私は亜弥みたいにダイレクトな真似はしない。
亜弥のロッカーにある保健体育の教科書を奥底に封印するくらい。
それでも、徐々にレベルを上げていった。
当然、亜弥も気付くよね。
そうなれば、私へのいじめも過激化する。