案の定、私の身の回りにはいろいろなことが起こり始める。
世間一般で言うところの《イジメ》というものだろうか。

小学生かよw

心の中では悪態をつくが、そうも言っていられなくなってくるのだ。

弁当なんかに泥を入れられたりするなんて日常茶飯事となっていた。

やっぱり人なんか好きになってもいいことなんて何ひとつない。

私はそのことを知っていたのに……
自業自得だよね…

今の私が、数年前の私に重なって見える…
父親が出て行き、母親も帰ってこない。
食べるものも着るものもない。
あの時も、今のように……

いくら私が亜弥からのイジメを訴えたって、誰も信じてはくれないだろう。
彼女の全身から発せられる自信という名の光が、私という名の影を作っている。

影がいくら主張したって、誰にも届かない。
そういうことなんだよね。
知ってるよ……