国語の授業


「よーし、この佐藤太郎が新しく入ってきた宵月がどれくらい出来るかチェックしよう!」


担任が黒板に文字を書き始める。


ふと、不安になった春希がソラナに耳打ちする。


「ソラナ…勉強くらいイケる…よな?

一般常識がないだけだよ…な?」


そんな春希にキョトンとするソラナ。

「何を言ってらっしゃル?

ソラナに勉強も一般常識も無いと言ってるノカ!?


ふはははハ!

とくと見ヨ!


ソラナ様の勉強の出来の素晴らしさヲ!」


胸を張り、ドヤ顔で見てくるソラナに不安を抱える春希。


『別にそんな、ソラナのこと気にしなくていいんじゃね?

だって、ここでは一般常識と礼儀と優しさだけを身につけにきたんだろ?


過保護すぎ、雷翔』


少し不機嫌そうに言う蒼竜。