『え…』
「その証拠に、春希君が後から走ってきたでしょう?」
『そ、そうだったの!?
ってきり、莉茉のことなんて…どーでもいいからだと…邪魔だからだと…思ってた…』
「大事な幼馴染を放っておけるかよ」
『ご、ごめん…。
…沙耶と圭に当たっちゃって…』
うなだれる莉茉の頭を2人が優しく撫でる。
「いいんだよ、もう、仲直りね?」
「もう、冷たくすんじゃねーぞ?
ってか、顔あげろし!」
圭に促され顔を上げると、2人が笑顔で莉茉を見てくる。
「夜斗君に頼る前に私達に頼ることっ!
寂しかったんだからね…!」
『ごめん、ありがとう…!
大好き!沙耶、圭!』
莉茉が2人にガバッと抱きつく。
「あんまり、俺が抱きつかれると春希に殺されそうなんすけど…」



