「あーそっか…。 俺の勘違いだったのか…。 そうか、ごめんね。 違うのに、無理に変なこと言わせちゃって… じゃ、俺帰るね」 そう言うと、莉茉のベッドから立ち上がる。 その春希の服の裾を掴み、引き止める。 『…行っちゃ、やだ』 「え?なに?」 振り返ると、莉茉が少し目をウルウルとさせながら春希を見上げてくる。 「っ…!やばいって…その顔…」 そんな春希の言葉が聞こえなかったのか、そのまま、口を開く莉茉。