「約束なんか何、律儀にプロテクトしてるのよ!


そんなもの、裏切ってなんぼでしょう!


いいから、さっさとやりな!
これは命令だ」


「メイレイ、ナラバシカタアルマイ」


「まずはあの外に行こうとしてるガキからだ」


獅子雄が扉に手をかけた桜竜を指差す。


「ウィ」


返事と共に一気に桜竜に詰め寄る。


「!嫌だッ!」


慌てて扉を開けようとする。


「桜竜!逃げろっ!
二の舞になるんじゃねぇ!!!」


銀竜の叫びも虚しく、幼い桜竜の体にツヴィークの拳がヒットする。


「かはっ…」


小さい体が地面に倒れこむ。