「…桜竜。
まだ、心臓の音は微かにする…。
落ち着け。
蒼龍にも言われただろ?
落ち着けって…。
落ち着いて、救急車を呼ぶんだ。
ツヴィークにバレないように…」
黒竜がソッと桜竜の頭に手をのせる。
しかし、黒竜の手も微かに震えていたのを桜竜は感じた。
「わかった…」
桜竜は闇に紛れるように外へ出ようとする。
その時、ツヴィークもまた外に向かっていた。
「Oh!ツヴィーク!
まだ、終わってないよ!
まだ仲間達が残ってるじゃないかっ!
しっかりやってくれよ!」
獅子雄はツヴィークを引き止める。
「ソウリュウ二、テヲダスナ。トイワレタ」



