そして、至近距離でツヴィークのひざ蹴りが飛んでくる。

受け身をとっていなかった蒼龍のみぞおちにひざが食い込む。


『っ!がはっ!』


血を吐きながら、うしろに吹き飛ぶ蒼龍。


壁にぶつかり、崩れ落ちる。


『ぐっ…かはっ…つ!!』


蒼龍は起き上がろうとするが、体に力が入らない。


『動けっ!動けよ!からだ!』


どんなに叫んでも重い体は動かない。


「モウ、オワリダナ」


ツヴィークが腕を振り上げる。


『終わり…にしねぇ…!!


こんなところで…やられて…たまるかよ…!!!』


荒く呼吸しながら、ツヴィークを睨みつける。