「蒼竜、恐らく奴らは数分後にはここに来る…。 あいつらが動くのが思いのほか、早かった」 『あぁ、分かった』 そう言うと、席を立ち上がる。 その時、視界がグニャリと曲がる。 『!』 フラリと体がよろける。 「蒼竜!」 慌てて桜竜が支える。 『ごめん、ちょっとバランス崩した…。 もう、大丈夫』 「びっくりした…! らしくないじゃん…。 本当に大丈夫?」