悶々と悩みながら、放課後。


担任に頼まれた学級日誌を出しに行く。


幸い、足の骨折はすぐに治った。



でもいろいろあったせいか、未玖那先生が心配して時々、夜斗に送り迎えさせてくれている。


『ゆっくりやらなきゃね。


夜斗と未玖那先生との時間を伸ばしてあげなくちゃ!』


莉茉は外の景色を眺めながら職員室に続く廊下を歩く。


桜は散り始めていた。


ヒラヒラと桜が舞っている。


『…もう、分からないや。


どんなに考えても…答えが出てこない…。


信じたいって思ってるけど…裏切られたくない…』



はぁ…とため息をつきながら、歩いていると、話し声が聞こえてくる。