そして、学校に行こうとすると…また、沙耶と圭に止められた。
「なんで…馴れ馴れしくなってんの…?」
「架坐南は敵だろ!?
近寄んじゃねぇよ!!!」
莉茉が肩を揺さぶられる。
「ねぇ、私達親友だよね!?
幼馴染だよね!?
なんで、頼ってくれないの!?
なんで、敵の総長と仲良くなってんの!?」
『……』
悲痛な沙耶の言葉を真顔で受け止める莉茉。
「黙ってないで何か言えよ…!」
『言っていいの?』
「なに…その言い方…」
顔を微動だにしない莉茉に初めて恐怖心を覚える沙耶。
すると、莉茉の目が希望を失ったように光を失う。



