「保健の先生はここにいますよ〜?夜…架坐南君?」


声と一緒に夜斗が上に上がる。


そこには仁王立ちして夜斗の首根っこを掴んでいる保健の先生がいた。


「ぐぇっ!ちょっ…降ろせっ!

怪力っ!!」


ジタバタ暴れる夜斗とニヤニヤと夜斗を見る白衣の先生。


ここから見ると、どうも異様な光景だ。


『お邪魔みたいな気がしたから帰るね』


そう言って出ようとする莉茉を慌てて止める2人。


「ちょ、待て!

ほら、先生。
手当てしてあげて」


「はいはい、分かってるわよ。

夜…架坐南君が私のことをいないフリするからでしょうが」


「ごめーんねっ!せーんせっ!」


「仕方ないわねぇ…まったく…」


中々手当てしてもらえない莉茉は口を挟む。