「えーちょっと、莉茉せーんぱい!

こっち向いてよ〜!」


無理矢理、莉茉の顔を千暁の方へ向けさせられる。

莉茉は顔を伏せる。


「えーなに?
恥ずかしいの?」


ニヤニヤと莉茉を見ている。


「ま、いいや。
莉茉先輩、いただきまーす」


『…


悪いけど…莉茉、そんじょこそこらの可愛い女の子じゃないの…。


男でも少しくらいは抵抗出来るんだからっ!』


痛くない右足を軸にして、左の膝で千暁の急所を蹴り飛ばす。


「っうっ!!」


千暁は急所を抑えながら地面に倒れこむ。


同時に夜斗がいたと思われる場所から男子達が飛んでくる。

…気絶した状態で。