呟き終わると、またゆっくり歩き出す。







グイッ


『っ!?』


誰かに腕を掴まれ、引っ張られる。


「へへへ、捕まえた」


後ろを振り返るとそこには見たことのないチャラそうな男子が数人いた。


『誰』


莉茉がスッと目を細めて腕を掴んでくるこの男子達のリーダーを見る。


上履きを見ると、2年生のようだ。